連休に旅行や帰省の予定がある方へ。この記事では、旅先で肌が違って見えた日に、スキンケアを増やすか減らすかを決めず、判断を保留するための手順を、毎日サロンで肌を見ている施術者の立場から3つに整理します。
旅先に何を持っていくか、という荷物の話は出てきません。扱うのは、着いた先で何を見るかだけです。
旅先の洗面所で顔を見て、荷物に何か足したくなる
連休の予定が決まって、荷物をまとめはじめたあたりで、前に旅先で肌が落ち着かなかった記憶が引っかかってくる。そういう方は少なくありません。
着いた先の洗面所で顔を見て、いつもと違う気がして、その日のうちに何か買い足した。帰ってきてから同じ顔を見ると、そこまでではなかった気もする。けれど、旅先ではたしかにそう見えた。
同じことをおっしゃる方に、私はこれまで何人もお会いしてきました。 旅先で見たものを忘れているわけではなく、あのとき見えたものが何だったのかが、そのままになっている。そういう状態です。
旅先で見えたものを、そのまま肌の状態として受け取ってよいのかどうか。私はそこを一度立ち止まって見ています。
旅先で、いつもより厚く塗り直した記憶がある方もいると思います。S:RAという店の名前にある「ノーファンデ」は、ファンデをやめましょうという意味ではありません。ファンデに頼る量のほうを、少しずつ減らしていける。名前が置いてあるのは、その行き先です。 その起点になるのは、いつもと違う日に自分がどう見えたかを覚えているほうだと思っています。
「何を持っていくか」で考えるかぎり、旅先での迷いは減りません
旅行のスキンケアを減らしたいと思って調べると、出てくる整理はよく似ています。持ち物のリスト、小分けの仕方、旅先で使うコスメの選び方。
どれも理にかなった整理だと思います。荷物は軽いほうがいいですし、先に決めておけば当日の支度は早く終わります。そこを私は否定しません。
ただ、この整理が答えているのは**「何を持っていくか」という荷物の問い**です。着いた先で顔を見たときに、何を見て、何を決めないか、という別の問いには答えていません。
持ち物が全部決まっても、旅先で鏡の前に立ったときの迷いは残ります。この記事で減らしたいのは、持っていく物のほうではなく、旅先でその場で下す判断のほうです。
予定の日が先に決まっているときに何を引くかは、別の記事に書きました。あちらは時間の話で、こちらは場所の話です。旅先で変わるのは残りの日数ではなく、見るときの条件のほうなので、決め方が変わります。
洗面所が変わると、照明も鏡も水も室温も、同時に変わっています
いつもの洗面所と、旅先の洗面所。顔を見るときに変わっているものを並べると、こうなります。
- 照明 ― 色味と、当たる向きが違う。
- 鏡 ― 大きさと、顔までの距離が違う。
- 水 ― 温度と、手に触れたときの感じが違う。
- 室温と湿度 ― 空調の効き方が違う。
これが一つずつ順番に変わるなら、まだ見当がつきます。旅先では一度に全部変わります。
だから、旅先の鏡でいつもと違って見えたときに、変わったのが肌のほうなのか、見え方のほうなのかを、その場で切り分ける材料がありません。どちらの可能性も残ったまま、という状態です。
なお、何泊までなら平気で、何日で戻る、という線引きはしていません。旅先で変わる条件は、行く先によっても、その日の予定によっても違うからです。
サロンでは、肌を見るときの条件のほうを先に固定しています
S:RAでは、ご来店の方の肌を見るときに、先に固定しているものがあります。当てる光と、見る角度と、見る時間です。ここはいつも同じにしています。
理由は単純で、見るときの条件が動くと、同じ肌がまるで違って見えるからです。光の向きが少し変わるだけで、さっきまで見えていた影が消えたり、見えていなかった影が出たりします。
ですので私は、見るときの条件をそろえてからでないと、その日の肌について何かを決めないようにしています。条件が違う状態で見た二つを並べても、どちらが本当かは言えないからです。
この運用をそのまま持ち帰ると、旅先は「見るときの条件がそろっていない日」ということになります。旅先で判断を保留してよい理由は、そこにあると私は考えています。
旅先で判断を保留する3つ ― 見た条件、決めないこと、変わったもの
ここからが本体です。書くのはスマホのメモに1行だけ。買い足すものも、やめるものもありません。
① どこで、何時ごろ見たかを、感想より先に書く
- いつ:旅先で顔を見て、気になったその場で
- どこに:スマホのメモに1行
- 何を:どこの洗面所で、何時ごろ見たか
「泊まった先の洗面所、22時ごろ」で足ります。肌の感想は、まだ書きません。
順番を逆にしないでください。感想を先に書くと、そちらで手が止まって、どこで何時に見たかのほうを書き忘れます。あとで効くのは、書き忘れやすいほうです。
② その場では結論を出さず、見えたことだけを書く
- いつ:①と同じ行に続けて
- どこに:同じ1行
- 何を:見えたことを、そのまま
「テカって見えた」「粉っぽく見えた」で足ります。なぜそう見えたのかと、ではどうするかは書きません。
そしてここで、買い足すかどうかを決めないでください。決めないと決めておくのが、この項目の中身です。
③ いつもと違うものを、1つだけ書き添える
- いつ:②のすぐあと
- どこに:同じ1行の末尾
- 何を:照明・鏡・水・室温のうち、いちばん違うと感じたものを1つだけ
「鏡が近い」「水がぬるい」くらいの粗さで足ります。全部書こうとしなくて大丈夫です。1つで足ります。
分からない日は「分からない」と書いてください。書けなかったことも記録になります。
3つとも、旅先で何かを変えるための作業ではありません
3つ続けて書くと、1行はこうなります。「泊まった先の洗面所、22時ごろ、小鼻がテカって見えた、鏡が近い」。これで終わりです。
この3つは、旅先で何かを変えるための作業ではありません。帰ってから、いつもの条件でもう一度見るための材料を残す作業です。
ひとつ、読み方の注意を書いておきます。旅先で気になったことが多かったから重い、少なかったから軽い、という読み方はしません。書き留めたものは、その日その場所の条件の記録であって、肌の点数ではありません。
帰ってから、いつもの洗面所で、いつもの時刻にもう一度見る
保留は、放置ではありません。解く日を先に決めておくから、保留が成立します。
解き方は1つだけです。帰ってから、いつもの洗面所で、いつもの時刻にもう一度見る。旅先のメモを横に置いて、同じことが見えるかどうかだけを確かめます。
同じことが見えたなら、旅先の見るときの条件のせいではなかった、ということになります。見えなかったなら、動いていたのは見るときの条件のほうだった、ということになります。
旅先のあいだだけなのか、いつもそうなのかを分ける話は、先に別の記事に書きました。
旅先で決めなかったことは、帰ってからいくらでも決められます。決められなくなるのは、見るときの条件がそろっていない日に決めてしまったときのほうです。
旅先で保留する3つを、もう一度3行で
- どこで、何時ごろ見たかを、感想より先に1行
- その場で結論を出さず、見えたことだけを1行
- いつもと違うものを、1つだけ書き添える
この3つは、連休の旅先でそのまま使えます。ただ、帰ってから見直すときの「いつもの条件」を自分が持っていないと、比べる相手がいません。
この記事に書いたのは、旅先での判断を保留するための手順です。ご自分の肌が今どの状態にあるかは、旅先のメモでは分かりません。
そこは測ってみないと決まらないところです。S:RAでは施術前に、全20問・約2分の肌タイプ診断を実施しています。帰ってから見直すときの基準を持っておきたい方は、もっと正確に測れます。
ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制
▶ 毛穴撃退コースの詳細はこちら(肌タイプ診断についてもこのページに書いています)
https://sra-beauty.com/lp/?utm_source=note&utm_medium=article&utm_campaign=renkyu-tabisaki-hada
※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。
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