朝の洗顔は水だけでいいのか、洗顔料を使ったほうがいいのか。両方の説を読んだうえで、まだ決めきれない方へ。この記事では、どちらかを正解にする代わりに、決める前に見ておきたい3つを、毎日肌を見ている施術者の立場から整理します。
水だけが正しい、洗顔料が必要、というどちらの結論も置きません。渡すのは材料だけです。
「朝は水だけでいい」と「朝も洗顔料は必要」を、両方読んでしまった
朝の洗顔について調べると、二つの説が出てきます。水だけで足りるという説と、朝も洗顔料を使ったほうがいいという説。
どちらにも、それぞれ筋の通った説明が付いています。読んでいるあいだは、どちらももっともだと思えます。
ところが読み比べ終わって鏡の前に立つと、今朝の自分がどちらをすればいいのかだけが決まりません。結局いつもと同じ手順をなぞって、洗面所を出ることになります。
調べたのに、決まらなかった。そうおっしゃる方に、これまで何度もお会いしてきました。
決まらないのは、読んだ量が足りないからではないと思っています。自分の朝の肌をどこから見るかが、どの記事にも書かれていないからです。
どちらの説も、洗顔料の選び方までは書いていて、朝の見方は書いていない
よく見かける整理は、実はもう一歩先まで進んでいます。「肌質によって違います」と、きちんと書いてあるものが多い。
そこまで書かれていれば、あとは自分がどちら側かが分かればいい。その整理には筋が通っていると私は思います。
ただ、その先がありません。自分の肌質をどうやって確かめるのかが、どこにも書かれていない。 だから読んだ方は、自分がどちら側か決まらないまま、記事の最後にある洗顔料の一覧まで進むことになります。
これは間違っている、という話ではありません。そこは選び方の話であって、決め方の話ではない、というだけです。
この記事が扱うのは、何を使うかではありません。その日どれだけ落とすか、のほうです。落とす量は、水か洗顔料かという二択より前にあります。
S:RAという店の名前にある「ノーファンデ」も、ファンデを使わないことを勧める言葉ではありません。
朝に落とす量を自分で決められるようになることと、ファンデに頼る量を減らしていけること。この2つは同じ方向にあります。目指しているのは、そちらです。
S:RAの診断は、皮脂を聞く4問を「日中」と「夜間」に分けています
S:RAでは、ご来店の前に全20問の肌タイプ診断を受けていただいています。そのうち、皮脂について伺うのは4問です。
この4問のなかで、日中の出方と夜間の出方を、別々の設問に分けています。ひとつにまとめていません。
分けているのには、こちらの実務上の理由があります。同じ方でも、日中と夜間とで出方が違っていることがある。1問にまとめて伺うと、どちらのことをお話しされているのかが取り違えやすくなります。
だから朝と夜は、こちらでも最初から別のものとして扱っています。
ここから先は、私がそう考えているという話として読んでください。朝、洗面所で顔に触れたときに感じているものは、その日の日中の話ではなく、前夜からの続きとして見たほうが、読み違えにくいと考えています。
順番でいえば、前夜のほうが先にあります。私はそう置いて見ています。
決める前に見ておく3つ ― 前夜に最後に置いたもの、洗う前の手触り、日ごとの振れ
ここからが本体です。新しく買うものはありません。今の洗い方も、今日は変えないでください。
見る順番だけ決めておきます。①と②は明日の朝から、③は何日か経ってからです。
① 前夜、最後に顔に置いたものが何だったか
- いつ:朝、鏡の前に立った時点で
- どこで:洗面所で、顔を洗う前に
- 何を:昨夜いちばん最後に顔にのせたものを、ひとつだけ
前の晩に書き留めておく必要はありません。朝、思い出すだけで足ります。
思い出せない日もあります。そのときは「思い出せない」でかまいません。晩ごとに置くものが違っている、ということがそれで分かります。
朝の顔に出ているものの、ひとつ手前には必ずこれがあります。だから最初に見ます。
② 洗う前の手触りが、どちら側か
- いつ:顔を洗う前。水にも洗顔料にも触れる前
- どこで:洗面所で、手のひら全体を頬とTゾーンに順に当てる
- 何を:つっぱる側か、ぬめる側か、どちらでもないか。3つのうちひとつを選ぶだけ
ここで大事なのは、洗ったあとの手触りを見に行かないことです。洗ったあとには、その日の洗い方が混ざります。見たいのは、まだ何もしていないほうです。
選んだ手触りに、名前はつけません。つっぱる側か、ぬめる側か、というところまでで止めておきます。
洗ったあとに手触りがどう変わっていくかについては、先に別の記事に書きました。ここでは洗う前の一手前だけを見ます。
③ その手触りが、毎朝同じか、日によって違うか
- いつ:何日か続けたあと
- どこで:①と②で見たものを、まとめて思い返す
- 何を:①と②の組み合わせが、毎朝そろうか、日によって入れ替わるか
毎朝そろう方と、日によって入れ替わる方とでは、決め方そのものが変わります。毎日同じやり方に固定できるのか、日ごとに変える余地を残しておくのか、という違いです。
ここまで見ておくと、朝に手を動かす前に、自分がどちらの型かの見当がつきます。
同じ場所ばかりが気になるときに何を見るかは、別の記事に書きました。③と並べて読むと分かりやすいと思います。
3つは材料であって、答えではありません
この3つは、水だけにするか洗顔料を使うかを決めるための材料です。見終わった時点で、どちらかが正解になるようにはできていません。
もうひとつ、読み方の注意を書いておきます。3つのうちいくつ当てはまったか、という数え方はしません。 順番に見る観点であって、数えて点数にする項目ではありません。
朝の手触りだけでは、皮脂の側と水分の側のどちらで崩れているかは決まりません
ここまで3つを挙げてきましたが、はっきり書いておきたいことがあります。
3つを見ても、皮脂の側と水分の側のどちらで崩れているかまでは、朝の手触りでは決まりません。
テカるから皮脂が多い、という説明はよく見かけます。ただ私は、それを一本の線で結んで説明しないようにしています。
理由はふたつあります。ひとつは、同じ方でも、季節や週によって朝の手触りが入れ替わっていくことがあるからです。
もうひとつは、同じ朝でも、頬とTゾーンとで逆のことが起きている場合があるからです。片方だけを見て決めると、もう片方が説明できなくなります。
このあたりのことは、先に別の記事に書きました。ここでは踏み込みません。
決めきれなかったのは、読んだ量が足りなかったからではありません。材料が、まだ2つ足りなかっただけです。
今日から試せる、落とす量の決め方3つ
明日の朝から動かせるつまみを3つ書いておきます。どれも「何を使うか」ではなく、「どれだけ落とすか」を動かすものです。
1. 洗顔料を当てる範囲を変える
洗顔料を使う日は、顔全体に広げる前に、気になっている場所から先に当ててみます。
残りは、流れてきた分で足りるかどうかを見ます。範囲は、いちばん手前で動かせるつまみです。
2. 肌にのせている時間を変える
洗顔料を肌にのせている時間を、いつもより短くしてみます。
落とす量は、何を使うかよりも、のせている時間で動く幅のほうが大きいです。物を替える前に、こちらを先に触ってみてください。
3. 朝より先に、前夜をそろえる
朝の見え方を確かめたいときに、朝だけを動かさない、ということです。
前夜に最後にのせるものを、しばらく同じものにそろえてから、朝を見ます。手前がそろっていないまま朝を見ると、何を見ているのかが分からなくなります。
この3つは、どちらが正しいかを決めるためのものではありません。自分がいまどのくらい落としているのかを、自分で分かる状態にするためのものです。
決める前に見る3つを、もう一度3行で
- ① 前夜、最後に顔に置いたものは何だったか
- ② 洗う前の手触りが、つっぱる側か、ぬめる側か、どちらでもないか
- ③ その組み合わせが、毎朝そろうか、日によって入れ替わるか
この3つは明日の朝から見られます。ただ、皮脂の側と水分の側のどちらで崩れているかは、朝の手触りでは決まりません。
この記事に書いたのは、決める前に見る材料です。ご自分の肌がいまどちら側で崩れているかは、朝の手触りだけでは分かりません。
S:RAでは施術前に、全20問・約2分の肌タイプ診断を実施しています。3つを見て見当がついたあとは、もっと正確に測れます。
ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制
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※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。
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