まだ暑いのに、秋の肌が少し不安な方へ。私の実感では、9月に増えるご相談は「テカリが増えた」ではなく「テカリが引いたあとに残ったざらつき」です。なぜそう見えるのかと、8月後半のうちにやっておける3つを書きます。

9月に増えるご相談は「テカリが増えた」ではなく「ざらつきが残った」

いまはまだ8月です。

汗をかいて、昼過ぎには顔が光る。あぶらとり紙が手放せなくて、洗顔もさっぱり系に替えた。日中のテカリをどう抑えるかで、正直、手一杯だと思います。

秋の肌のことまで考える余裕は、この時期はあまりないはずです。

ただ、私の実感では、9月に入ってから増えるご相談は「テカリが増えました」ではありません。

「テカリは引いたのに、ざらつきが残りました」 です。

鼻や頬を指でなぞると引っかかる感じがある。ファンデーションののりが、8月のときより悪い気がする。そういう言い方をされる方が多いです。

そして、そのあとにこう続く方が、本当に多いのです。

「去年の9月も、同じことを思った気がします」

ここで一度、整理しておきたいことがあります。

いま困っていること(テカリ)と、9月に困ること(ざらつき)は、たぶん別物です。テカリが悪くなってざらつきに変わるのではなく、テカリが引いたときに、別のものが見えてくる という順番なのだと私は思っています。

潮の満ち引きに、少し似ています。

満潮のあいだ、岩は水に隠れて見えません。潮が引くと岩が姿を現しますが、その岩は潮が引いた瞬間に生えてきたわけではない。ずっとそこにあって、水に隠れていただけです。

9月に「急に肌が変わった」と感じるとき、起きているのはこれに近いことなのかもしれない、と私は考えています。

ざらつきの正体は、角質が厚く硬くなった状態として説明されることが多いようです。ただ、それが夏のあいだにできたのか、もっと前からあったのかは、見えてきた時点では分かりません。

夏の間、毛穴の輪郭は皮脂で見えにくくなっていると言われています

では、なぜ潮が引くのか。ここだけ短く書きます。

皮脂の量が多いあいだは、毛穴のまわりが皮脂で満たされて、輪郭がぼやけて見えると言われています。肌全体につやが出るぶん、境目が目立ちにくくなる、という説明です。

涼しくなって皮脂の量が落ち着いてくると、その状態がほどけて、毛穴の輪郭が見えやすくなると言われています。

つまり「秋になって急に悪くなった」のではなく、「夏のあいだは見えていなかった」という捉え方もできる、ということです。

日差しの影響についても、ハリの元(コラーゲン)が減っていくと言われています。ただ私は、それを9月の見え方と一本の線で結んで説明しないようにしています。現場で見ていると、そこまで単純ではないからです。

毛穴の形そのものの見分け方は、構造の話として別記事に書いています。

▶ 毛穴の形で見え方が変わる https://note.com/sra_nofande/n/nf20bf6b5ff88

9月になると、私はいつも同じ説明をしています

正直に書くと、ここまでの話を、私は9月になるたびにしています。

言い換えると、それだけ同じ時期に同じご相談が増えるということです。9月に入ると、ざらつきの話が増えます。

そして、そのときに最初にお伝えするのは「新しいケアを足しましょう」ではありません。

いま水分側で減っているのか、皮脂側で増えているのか。どちら側で崩れているのかを先に確かめる、という順番です。

ここを飛ばして新しいものを足すと、方向が逆になることがあります。テカリが気になるからと取る方向に寄せていたけれど、実は水分側だった、ということが起こる。

もうひとつ、この時期になると思うことがあります。

8月のうちにご相談に来られる方は、あまり多くありません。ざらつきが見えてから、つまり9月に入ってから増えます。

だから、この記事を8月に書いています。9月に見えてくるものの話を、まだ見えていない8月のうちに読んでおいてもらえたら、と思うからです。

セルフケアだけでは届きにくいところもあります。それでも、8月後半のうちにできることはあります。

8月後半にやる3つのこと(減らす・足す・続ける)

「1つ減らす」「1つ足す」「1つ続ける」。この3つだけです。

1つ目:皮脂を取りにいくケアを、1つだけ減らす

夏のあいだにいちばん増えやすいのが、皮脂を取る方向のケアです。テカる日ほど洗顔を増やしていた、とおっしゃる方に何人もお会いしてきました。私が見てきたかぎりでは、そこがいちばん遠回りになりやすいところです。

減らすとしたら、次のうち 1つだけ で十分だと思います。

  • あぶらとり紙の回数(毎回押さえていたのを、半分に)
  • 1日の洗顔の回数(朝晩に日中の1回を足しているなら、その1回を外してみる)
  • さっぱり系アイテムの重ねづけ(拭き取りと洗顔を両方使っているなら、どちらか片方に)

全部をやめる必要はありません。むしろ、1つに絞るから続きます。

2つ目:水分側を足すケアを、涼しくなる前に始めておく

9月になってからでは間に合わない、という話ではありません。ただ、8月後半から助走をつけておくと、涼しくなったときの切り替えが楽になると思います。

  • 朝の保湿を省かない(暑い日ほど省きやすいところです)
  • 化粧水を1回で終わらせず、少量を2回に分けて重ねる
  • 冷房の効いた室内にいる時間を、一度だけ数えてみる

なお、化粧品でうるおいを届けられるのは角質層までです。これは表示のルールでもあるので、お手持ちのボトルの裏に「※角質層まで」と書かれていることが多いはずです。

届く範囲を知ったうえで使うほうが、量とタイミングを決めやすくなります。

水分側を足す、と書きましたが、そもそも自分が水分側で減っているのかは分かりにくいところです。その見分け方は別記事に書きました。

▶ かくれ乾燥の見分け方 https://note.com/sra_nofande/n/nea5ee71eabbd

3つ目:日焼け止めを、9月に入っても同じように続ける

8月末で日焼け止めをやめる方が、けっこういらっしゃいます。涼しくなると、必要性を感じにくくなるからだと思います。

やることは1つだけです。9月に入っても、8月と同じ塗り方を続ける

塗り直しのタイミングを1つだけ決めるなら、お昼を食べたあとが、いちばん忘れにくいと思います。

最後に、添え物をひとつ。いまの毛穴の見え方を、写真に1枚だけ残しておくと、9月の自分が記憶ではなく画像と比べられます。

明るい自然光の下で、同じ場所で撮っておくのがおすすめです。

まとめ|8月後半は「1つ減らして、1つ足して、1つ続ける」

  • 9月に増えるのは「テカリ」ではなく、テカリが引いたあとに残る「ざらつき」
  • 夏に急に悪くなったのではなく、夏のあいだは見えていなかった、という捉え方もできる
  • 8月後半にやること=皮脂ケアを1つ減らす/水分側を足す/日焼け止めを続ける
  • 3つとも一度にやらなくて大丈夫です。1つずつで十分です

この記事に書いた3つは、どなたにも当てはまる一般的な話です。ただ、9月に何が出てくるかは、いまの肌が水分側で減っているのか、皮脂側で増えているのかで変わります。それは、測ってみないと決まりません。

S:RAでは施術の前に、全20問・約2分の肌タイプ診断を実施しています。うるおい量と皮脂量を数値でお出しするので、いま自分がどちら側にいるのかの目安がつきます。

ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制

▶ 毛穴撃退コースの詳細はこちら(肌タイプ診断についてもこのページに書いています)
https://sra-beauty.com/lp/?utm_source=note&utm_medium=article&utm_campaign=natsu-keana-9gatsu

※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。