テカるから脂性肌だと思って、皮脂を抑えるケアをずっと続けてきた。でも毛穴もざらつきも変わらない。

その場合、原因が皮脂ではなく水分側にあることがあります。サロンの診断で実際に見ている3つのポイントを書きます。

テカりを抑えるケアを何年続けても、毛穴だけが変わらない

現場でよく伺うのは、こういう話です。

  • あぶらとり紙をポーチに常備している
  • 化粧水も乳液も「さっぱり」と書かれたものを選んでいる
  • 日中にもう一度顔を洗う日がある
  • 洗顔料をさっぱり系に変えたことがある

同じことをおっしゃる方に、これまで何人もお会いしてきました。テカるのは皮脂が多いからだと思って、とにかく取る方向のケアばかりを足してこられた方です。

それを何年か続けても、毛穴のふくらみとざらつきだけは変わらない。それどころか、夕方のテカりが前より早く出てくる気がする。

ここまで読んで「自分のことだ」と思った方に、先にお伝えしておきたいことがあります。

ケアが足りなかったのではなく、見ている場所が違っただけ、ということがあります。

やってきたことが無駄だったという話ではありません。取る方向のケアは、皮脂が本当に多い方にはちゃんと意味があります。ただ、そうでない方が同じことを続けると、手応えが出にくいまま年数が過ぎてしまうことがあります。

皮脂は「余っている」ときだけでなく、「足りない」ときにも増える

皮脂には、肌の水分を逃がさないためのフタとしての役割があると言われています。

つまり皮脂は、余っているから出てくるとは限りません。うるおいが足りない状態が続くと、その水分を抱えておくために出る量が増えることがあります。

現場では、こう見えます。

乾燥から守るために、慌てて油でフタをしている。

慌てているぶん量の調節がきかず、出すぎた分が夕方のテカりになります。そのテカりを見て「皮脂が多い」と判断し、取る方向のケアを強めると、こうなります。

  • 洗う回数を増やす → 一時的にサラサラになる
  • 数時間後に、前より早くテカり始める
  • テカったのでまた取る

こういう循環が起きることがあります。私の実感では、何年も皮脂対策を続けてきた方ほど、この輪の中にいることが多いです。

ただ、皮脂ケアそのものが無意味なわけではありません。皮脂の量が本当に多い方に水分だけを足すと、今度は詰まる方向に傾くことがあります。

だから最初に必要なのは、ケアを変えることではなく、自分がどちら側なのかを見分けることです。

かくれ乾燥を見分ける3つのポイント(時間差・ゴワつき・毛穴の形)

S:RAで実際に見ているのは、次の3つです。感覚・手触り・見た目と、性質の違うところから取っています。1つで決めず、3つを重ねるのがポイントです。

① 洗顔後のつっぱりから、テカり始めるまでの時間

見るのは「つっぱるかどうか」ではなく、つっぱったあとにテカる、という順番と時間差です。

洗顔した直後は突っ張る。なのに、そのあとわりと早い段階でTゾーンが光り始める。この2つが同居しているかどうかを確認します。

つっぱり感だけを見ると、ただの乾燥肌と区別がつきません。テカりだけを見ると、脂性肌に見えます。順番で見ると、その2つが分かれます。

何分以内なら、という線引きはしていません。同じ順番でも、出るまでの時間には個人差があります。ご自身の中で「思ったより早い」と感じるかどうかで十分です。

② 洗顔後の角質のゴワつき

洗顔して、化粧水をつける前に、頬とあごを指の腹でそっと撫でてみてください。

見ているのは、ざらつきと引っかかりです。テカっているのに、手触りだけが硬い。この状態が起きていないかを確認します。

皮脂が十分にある肌は、本来もう少し手触りがなめらかなことが多いと感じています。テカりと硬さが同居しているのは、本来ちぐはぐな組み合わせで、そのちぐはぐさ自体がサインになりうると考えています。

角質が厚く硬くなった状態は、うるおいが行き渡らないまま表面に残ってしまうことでも起こると言われています。だからここでは、剥がすかどうかの話には踏み込みません。まず「硬いかどうか」だけを見ます。

③ 毛穴の形が丸ではなく縦に伸びていないか

毛穴の形は、皮脂の量だけの結果ではありません。私たちは水分側のサインとしても見ています。

鏡の前で、手順はこうです。

  1. 明るい自然光の入る場所に立つ
  2. 顔を正面に向けたまま、頬の毛穴を見る
  3. そのままの角度で、上下に少しだけ顔を傾ける

正面から見ても傾けても丸に近いままなら、丸の形。傾けたときに縦方向へ伸びて見えるなら、縦の形です。

縦に伸びて見える方は、うるおいの量のほうを先に疑ってみる価値があります。

なお、形の詳しい見分け方はそれだけで1本になるので、別の記事で扱います。ここでは「丸か、縦か」だけで十分です。

3つのうち、いくつ当てはまりましたか(簡易セルフチェック)

  • 洗顔後につっぱり、そのあと思ったより早くテカり始める
  • テカっているのに、頬やあごの手触りが硬い・ざらつく
  • 毛穴が丸ではなく、縦方向に伸びて見える

※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。

読み方は、こう分けています。

  • 0〜1個:今のケアの方向は大きく外れていない可能性があります。②と③は季節でも変わるので、時期を変えてもう一度見てみてください
  • 2個:どちら側とも言い切れない位置にいる可能性があります。皮脂を取る量を少しだけ減らして、①の時間差が変わるか見てみてください
  • 3個:皮脂側だけを見ているケアは、見直す余地があるかもしれません

3個だったから乾燥です、という話ではありません。ここでわかるのは「皮脂側だけを見続けるのは、たぶん違う」というところまでです。

3つとも当てはまる肌は、脂性肌ではなく「混合肌」に着地する

S:RAでは、うるおいの量と皮脂の量という2つの軸で肌を見ています。2軸なので、組み合わせは4つに分かれます。

  • うるおいが少ない × 皮脂が少ない → 乾燥肌
  • うるおいが少ない × 皮脂が多い → 混合肌
  • うるおいが足りている × 皮脂が多い → 脂性肌
  • うるおいが足りている × 皮脂が少ない → 普通肌

ここまで書いてきたかくれ乾燥は、うるおいが少なく、皮脂が多い状態です。位置としては、脂性肌ではなく混合肌に近いところにいる可能性があります。

そしてS:RAの診断では、この混合肌にあたる方が4つのなかで最も多くなります。

これはあくまでS:RAの診断での分け方であって、医学的な区分ではありません。ただ、呼び名が変わると選ぶものが変わります。「脂性肌向け」と書かれた棚の前で選び続けているかぎり、水分側はずっと置き去りのままです。

では順番をどう組み直すのかは、それだけで1本のテーマになるので、ここでは触れません。

20問の診断のうち、3問をかくれ乾燥の検出だけに使っている理由

S:RAでは、ご来店の前に全20問の肌タイプ診断にお答えいただいています。所要は約2分です。

その20問のうち、3問をかくれ乾燥を拾うためだけに割いています。

その3問が、この記事に書いた「時間差」「ゴワつき」「毛穴の形」です。思いつきで3つ挙げているのではなく、診断の中に最初から席を用意してあります。

該当した方は、うるおいの側のスコアを下げる補正がかかる仕組みにしています。テカりの申告だけを素直に受け取ると、うるおいが足りている方として計算が進んでしまうからです。

なぜそこまでするのか。脂性肌と判定してしまう取り違えが、それだけ現場で起きているからです。

数値が境界の近くに出た方については、その場で肌に触れて確かめています。診断といっても検査ではなく、問いに答えていただいて、お話をしながら確認していく形です。

今日から変えられる3つのこと(洗う・与える・押さえる)

サロンに来なくても、今夜から試せることが3つあります。

1. 洗う

熱いお湯での洗顔と、1日に何度も洗うことを、いったん止めてみてください。まずは朝の洗顔を、ぬるま湯だけで済ませる日をつくるところからで十分です。

2. 与える

さっぱり系のもの1本で終わらせず、水分を入れたあとに、それを逃がさないものを重ねます。何を使うかより、順番のほうが先です。

3. 押さえる

あぶらとり紙の使い方を、「吸い取る」から「軽く押さえる」に変えます。ティッシュで数秒そっと当てて、取り切らずに残す。全部取らないことが目的です。

そのうえで、1〜2週間ほど続けてみてください。見るのは肌がきれいになったかどうかではなく、①の時間差がどう変わったかです。

洗顔後にテカり始めるまでが少し遅くなったなら、水分側を疑った判断が合っていた、という目安になります。変わらなければ、もう一方だったということです。判定を、判定で確かめる形になります。

テカる肌ほど、皮脂ではなく水分側を先に疑う

  • 皮脂は余っているときだけでなく、足りないときにも増えることがあります
  • 見るのは「時間差・ゴワつき・毛穴の形」の3つ。1つでは決めません
  • 3つとも当てはまるなら、位置としては混合肌に近い可能性があります
  • 皮脂を取る方向のケアだけを強めない。まず水分側を疑ってみる

ここに書いた3つは、ご自身で確認できる目安です。

ただ、うるおいの量と皮脂の量が境界の近くにある方は、目安だけでは判定がひっくり返ってしまいます。そこは測ってみないと決まりません。

この記事に書いたことは、あくまで一般論です。ご自身の肌が今どちら側で崩れているかは、もっと正確に測れます。S:RAでは施術前に、全20問・約2分の肌タイプ診断を実施しています。

ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制

▶ 毛穴撃退コースの詳細はこちら(肌タイプ診断についてもこのページに書いています)
https://sra-beauty.com/lp/?utm_source=note&utm_medium=article&utm_campaign=nakameguro-keana-care

※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。