化粧水は何回重ねればいいですか、とよく伺います。S:RAでは回数を決めていません。この記事では数の代わりに、重ねたあと自分で何を確かめるかを書きます。今夜そのまま試せる手順まで置いておきます。
なぜ回数を決めていないのか、先に書きます
調べはじめると、答えはひとつに収まりません。重ねる回数、コットンか手のひらか、一度に出す量の目安。ページを移るたびに条件が増えて、最後には「どれを信じるか」という別の話になってしまいます。
迷うのが当然だと思います。どの方法も、それぞれの理屈のうえで書かれているからです。
何年も自分の肌に悩んできました。高価な化粧品を何本も試して、それでも変わらなかった。それが出発点でした。そのときに手元に残ったのは、方法をもうひとつ増やしても迷いは減らない、という感覚だけでした。
だからS:RAでは、回数を決めていません。どの数字が誤りだ、と申し上げたいのではありません。
回数は手順を数える単位であって、確かめた結果ではない。 それだけのことです。

数えられるのは動作のほうで、数えられないほうに中身があります。私たちが決めているのは、重ねたあとに何を見るか、のほうです。
化粧水は量より、置いていられる時間だと言われています
化粧水は、量よりも置いていられる時間なのだと言われています。私もこの言い方をそのまま借りています。断定できる話ではないので、言われています、で止めておきます。
この見方に立つと、回数という物差しは急に頼りなくなります。たとえば、同じ二回。出してすぐ次を重ねた二回と、一度置いてから次を重ねた二回。数えれば同じ二回です。けれど、あいだを空けた二回は、まったく別のものになります。
ここでいう「あいだ」は、次を重ねるまでに手のひらを肌に当てていられる時間のことです。何秒かという話ではなく、当てていられるかどうかという話です。
リールではここを短く切るしかありませんでした。テロップに預けた部分を、記事なので最後まで書きます。
回数を数えているとき、数えているのは自分の動作です。あいだを見ているとき、見ているのは手のひらに返ってくる感触のほうです。同じ「二回のケア」という言葉が、この二つをどちらも指してしまいます。
だから、回数を聞かれても答えが出てきません。答えになる場所が、回数の側にないのです。
▶ 洗顔の時間は何秒か。私は秒数を決めていません、と答えています
今夜、一回目のあとに手のひらを頬に当てたまま待ってみてください
今夜の手順を書いておきます。
まず、いつもどおり一回目を重ねます。次に手を伸ばす前に、手のひらを頬に当てて、そのまま止めてください。片手でも両手でも構いません。
止めているあいだは、押さない、動かさない、こすらない。当てているだけです。
そして、ゆっくり離します。離れぎわに、ほんの一瞬だけ手のひらと頬が引き合うところがあります。少し吸いつく、と言ったほうが近いかもしれません。そこを見ます。
吸いつきがあるなら、そこで止めるのが今日の自分の回数です。何も返ってこなければ、もう一度重ねて、また手のひらを当ててみてください。

吸いつきは、肌を採点するための合図ではありません。止めどきの目印です。当てて外すものでもないので、うまく分からなかった日は、分からなかったままで構いません。
秒数は書きません。書いた時点で、回数を秒数に置き換えただけになってしまいます。手のひらを離すタイミングは、今夜の自分の手が教えてくれるほうに任せてください。
明日は違う回数でかまいません
昨日と今日で、止まるところが違って当たり前だと思っています。
気温や湿度、その日の予定、お風呂を出てから鏡の前に立つまでの時間。いろいろな条件で変わることがあります。昨日は早く止まって、今日は一回多かった。それで構いません。
むしろ気をつけたいのは、前日の回数を再現しようとすることです。「昨日は二回だったから今日も二回」と決めた瞬間に、また数字を追う側に戻ってしまいます。
変えるのは数、変えないのは確かめ方。手のひらを当てて、ゆっくり離す。この手順だけ毎日同じにしておけば、数のほうは日によって揺れていて構いません。
▶ 新しいスキンケアは、ひとつずつでも、いくつ同時でも構いません
施術前に伺うと、回数は答えられても、確かめているものは出てきません
施術の前に、普段のお手入れを伺う時間があります。
そこで「化粧水は何回重ねていますか」と伺うと、ほとんどの方がすぐに答えてくださいます。コットンか手のひらかも、はっきりしています。
ところが「重ねたあとに何を見ていますか」と伺うと、そこで止まる方が多いのです。見ていないのではなく、見るものとして教わってこなかったのだろうと思っています。
この偏りは、たぶん個人の問題ではありません。回数は言葉にしやすく、あいだは言葉にしにくいからです。だから調べても回数の答えばかりが出てきて、確かめ方のほうは残らない。
ファンデを敵に回す話ではなく、朝に頼る量をすこしずつゆるめていける状態を目指す。この店の名前は、その方向に置いてあります。
化粧水を何回重ねるかは、S:RAでは決めていません。決めていることはひとつだけで、重ねたあと手のひらを当てて、離れぎわを見る、それだけです。数は日によって動いてよくて、動かさないのは確かめ方のほうです。
自分の回数は今夜、手のひらで決められます。ただし、今のうるおい量が理想の範囲のどこにあるかは、手のひらのほうでは数字になりません。
S:RAでは施術の前に、全20問・約2分の肌タイプ診断をしています。手のひらで確かめた感触と、数字で出たものを並べてみてください。
ノーファンデ肌管理サロン S:RA(エスラ)中目黒
東急東横線・日比谷線「中目黒駅」正面出口より徒歩6分/完全個室・完全予約制
※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
※効果・実感には個人差があります。
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