短い外出のたびにフルで塗るのがしんどい、という声をよく伺います。この記事では、下地だけで出られる肌の条件は書きません。決め手になるのは、出かける先・かかる時間・会う相手の3つです。

短い外出のたびに、フルで塗り直すのがしんどくなってきた方へ

コンビニまで歩いて往復8分。保育園の送り。朝のゴミ出し。宅配の受け取りに出る玄関先。

こういう外出のために、いつもと同じ手順をひととおりやるのかと思うと、手が止まる。私の店でも、この話はかなりの頻度で出てきます。

そして、多くの方が同じ言い方をされます。「面倒なだけなのか、それとも肌がこういう状態だから出たくないのか、自分でもよく分からない」と。

ここが切り分けにくいところです。塗るか塗らないかは自分の行動なのに、判断の理由だけが肌の側に置かれている。そうなると、決めるための材料がいつまでも手元に来ません。

しかも「今日はいいか」で出た日と、「やっぱり無理」で塗り直した日の差が、あとから思い出せない。だから毎回ゼロから迷うことになります。

先に一つ置いておきます。塗る/塗らないは、その日の行動の選択であって、肌の良し悪しの採点ではありません。

厚く塗った日が負けで、下地だけの日が勝ちというものでもない。どちらも、その日の予定に合わせて自分で選んだ結果です。

そういう前提なので、この記事では「こういう肌なら下地だけでよい」という条件は書きません。書くのは、予定の側にある3つのことだけです。

外に出づらいという気持ちそのものを言葉にしていく話は、以前にまとめてあります。

▶ すっぴんで外出できない、を肌の悩み以外の言葉にする3つのこと

塗る量がいちばん厚くなる部位は、悩んでいる部位とは限りません

初回のカウンセリングで、私が必ず伺うことがあります。そのお悩みがもし解決したとして、そうしたら何を一番したいですか、という問いです。

このとき返ってくるのが「毛穴を小さくしたい」という言葉であることは、実はそう多くありません。かなりの方が、**「ファンデを塗らないで出かけたい」**という形で答えられます。悩みの名前ではなく、やりたい行動のほうが先に出てくる。

もう一つ、いつも伺うことがあります。「メイクのとき、どこがいちばん厚くなりますか」。

返ってくる場所は、ご自身がいちばん気にしている場所と一致しないことがよくあります。多いのは、人と向かい合ったときに正面に来る面です。正面に来るから念入りになる、という順番になっている。

つまり、塗る量を決めているのは肌のことだけではなくて、その日に誰とどう向き合うかが、かなりの割合で混ざっている。

だとすれば、下地だけで出られるかどうかも、そこから考えたほうが早い。次に、その中身を3つに分けます。

下地だけで出られるかは、出かける先・かかる時間・会う相手で先に決まります

3つに順番はありません。どれかが本命ということもなく、並べて眺めるためのものです。

① 出かける先 ― どんな光の下にいるか

同じ顔でも、見え方は場所で変わります。真上から日が当たる屋外、天井の蛍光灯だけの室内、大きな窓から自然光が入る店内。この3つは、影の出る向きがそれぞれ違います。

だから「下地だけで平気だった日」と「無理だと感じた日」が交互に来ることがある。差が出ているのは、その日いた場所の光です。

これは、その日いた場所の明るさの話です。肌が今どうなっているかを言い当てるものではありません。

② かかる時間 ― 何時間その顔でいるか

15分の外出と、5時間の外出は、別の予定として考えたほうがいい。分かれ目は、途中で直せるかどうかです。

15分なら、出て帰るまでひと続きです。戻ってすぐ落とせる、という前提で組めます。

5時間なら、途中でどこかに寄れるのか、鏡の前に立てる時間があるのか、荷物に何を入れていくのかが関わってきます。手ぶらで出る日と、バッグを持つ日も別物です。

ここで効いているのは時間と段取りです。やはり、肌の側の事情ではありません。

③ 会う相手 ― どのくらいの距離まで近づくか

すれ違うだけの相手と、正面で1時間話す相手では、必要な準備が変わります。誰にどのくらい近づく日なのかは、予定表を見ればだいたい分かる。

この3つは、出かける予定の側の話です。肌の状態を判定するものではありません。

今日からできること(2つ)

今夜から、自宅だけで完結することを2つ置いておきます。どちらも、何かをやめたり減らしたりする指示ではありません。

① 次の外出をひとつ選んで、3つの条件をメモに書き出す

カレンダーでもスマホのメモでも構いません。直近の外出を1件だけ選んで、先・時間・相手の3行を書きます。

「スーパー/30分/たぶん誰にも会わない」で十分です。判定は書かないでください。書くのは予定だけです。判定まで書こうとすると、話の行き先がまた肌の側へ引き戻されます。

② 次にメイクをするとき、いちばん厚くなった部位を1か所だけ覚えておく

直す必要はありません。減らす必要もありません。ただ「今日はここだった」と覚えるだけです。

何日か続けると、その場所が毎回同じなのか、日によって動くのかが見えてきます。毎回同じなら、それは肌の話より先に「どの角度で自分を見ているか」の話かもしれません。

記録として残す形については、こちらにまとめてあります。

▶ ファンデの塗り直しを減らしたい方へ。まず記録する3つのこと

塗る量を、その日の自分で決められるようにしておく

下地だけの日を増やすことではなく、今日どこまで塗るかを自分の側で決められること。それが、この店の名前が指している方向です。

この店の名前は、隠す量をゼロにすることではなく、その日その日の量を自分の手に戻しておくことのほうに付けてあります。塗った日を責める側には立ちません。


どこへ行き、何時間かかり、誰と会うのか。それはすべて、ご自身の予定表の中に最初から書かれています。だから決められるのは、その予定を知っている読んでくださった方だけです。

ただ、今の肌がどのレンジにあるかだけは、測らないと数字として出てきません。そこはこちらで引き受けます。

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※本診断はカウンセリングを目的としたものであり、医学的な診断ではありません。
※当サロンの施術はエステティックの範囲で行うものであり、医療行為ではありません。
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